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マンション共用部設備のリフォーム

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加圧給水ポンプ廻りの新旧切り替え

 共用給水管更新工事の最終日には、加圧ポンプ廻りの新旧配管システムを切り替えます。


給水システム切り替え2.JPG
上の写真とは別の棟での切り替え部分です。
 

給水システム切り替え3.JPG

 

ここでの「撤去された旧給水システム」とは、詳しく言うと、「撤去された、旧給水システムから新給水システムへの仮設分岐管」と言う意味です。
上部には、撤去される不断水分岐バルブが見えます。
 

通水.JPG

新給水システムへの通水。

切替には2時間程度かかり、その間全棟断水となります。

約1ヶ月半の工事でしたが、さまざまなハードルを乗り越えて無事終えることができました。
 


関連記事:新旧共用給水システムの切り替え手順
       マンション共用給水立主管の更新

露出配管のラッキングカバーは合成樹脂製

IMG_1492.JPG      マンション共用給水管の露出部分のラッキングカバーは合成樹脂製を使います。金属製は、何かがぶつかると凹んで醜くなるのでずいぶん以前から使っていません。

ラッキング2.JPG

強く押しても元に戻ります。
塗装はしませんので、剥がれません。
錆びることは当然ありません。


 

 

 

 

保温材.JPG

 

 

 

 

雨がかかる部分の断熱材は、撥水性がある発泡スチロール製としています。

 形が崩れないことも期待できます。

 

 ラッキング.JPG

 

 

とてもきれいな仕上がりです。

マンションの資産価値は上がってくれたでしょうか。

目障りなものが増えただけでしょうか。

 


 関連記事:
新旧共用給水システムの切り替え手順
地中埋設・屋外共用給水管は電気融着継手
マンション共用給水管の更新 

 

マンション共用給水立主管の更新

        マンションの共用給水立主管はPSやメーターボックスにあり、通常元の位置のままでは更新できませんが、1日1本づつ交換すれば更新できます。
 

立管切替.JPG

                 4階横主管からの取り込み部分(天井)

既設の塩ビライニング鋼管は、継手のところで錆びこぶが発生しており、赤水の原因となっています。
 

IMG_1460.JPG新設する量水器ユニット廻りは、ステンレス製のフレキを採用しています。立主管1本1フロアに2住戸がぶら下がっていますが、朝9時にスタートして、夕方4時ころには10階分の立主管1本が更新できます。
7人程度での施工が、ちょうど効率が良いようです。


新設するステンレス製立主管は、切断した立主管(塩ビライニング鋼管)の内側に通すことが可能となる階もあります。
左の写真は、2階のメーターボックス内です。

新給水システムからの給水に切り替わっています。
専有部分の給水管からはいったん抜水され、再給水するときに既存スケールが剥がれます。どこから水を使い始めるかに注意してもらわなければなりません。

立管切替2.JPG新しい給水立主管は、ステンレス管で、継手は施工の速さと確実性を狙って、アバカス継手としています。
コストは、拡管式と同程度で、拡管機が不要となります。
  IMG_1522.JPG
既設管材の廃材は発生しますが、仮設給水管は設けていませんので、地球にやさしくコスト面でも有利な更新方法です。

一つ注意点があります。
立系統のバルブが劣化により閉まらないことがあることです。

 

 

 

IMG_1523.JPG

 

この場合短時間全棟断水して閉止しなければなりません。

 




関連記事:新旧共用給水システムの切り替え手順
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      地中埋設・屋外共用給水管は電気融着継手  
      マンション共用給水管の更新工事・工事説明会

地中埋設・屋外共用給水管は電気融着継手

   

マンション共用給水管を水道用耐震型高性能ポリエチレン管にて更新しています。
地中埋設・屋外共用給水管の継ぎ手は電気融着(EF法:エレクトロフュージョン)継手としていますので、紹介します。
フランジ継手のように出っ張りが無いので、見え掛りがすっきりします。

ポリエチレンの材料については、密度による分類のほかに、設計上の性能を明確に規定するため、 ISO/TR9080に従って求めた長期水圧強度をもとに分類する方法が採用されています。
水道配水用ポリエチレン管及び管継手の材料であるPE100とは、20℃で50年間管が破壊しない一定応力値が10.0MPa(102kgf/cm2)以上であることが証明されたポリエチレン材料のことです。
POLITEC 

まず配管材に対する前準備として、スクレーパを使って融着面の切削をします。そして・・・

EF接合2.JPG

横主管.JPG内蔵されている電熱線に電流を流し、管表面と継手内面を一体化して接合します。地中埋設のガス管等にも多用されている配管材・継手です。

通電用の発電機は、少し音がします。蓄電池方式にするなどの工夫の余地がありそうです。

 

4階天井に共用給水横主管が完成しました。
これから保温仕上げをします。



 
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新旧共用給水システムの切り替え手順

 マンションの共用給水管の更新工事を進めています。マンションでは、築後25年から30年程度になると、共用給水管を更新する時期になります。

更生する方法もありますが、口径が大きくなると結構大変です。共用部分から工事できるのであれば、更新する方が良いでしょう。

既設給水システムと、配管ルートにより、様々な更新方法が考えれます。共用横主管・立主管共既設ルートとは別のルートを採用することもありますが、今回は、共用立主管を同じ位置で入れ替える方式としています。共用横主管は、1階廊下下埋設配管から、4階共用廊下天井露出配管へ移動させます。

給水システム切り替え.JPG新旧給水システムの切り替え手順は、できるだけ断水時間の回数と時間を短縮する必要があるため、様々なノウハウが必要となります。

仮設給水配管を設置することも考えられますが、コスト上不利となりますので、利用していません。

左図は、今回の切り替え手順の概要を説明しています。

不断水分岐バルブを利用していることが特徴です。この事により、断水回数を減らすことが可能となります。

 
1番館新旧切り替え.JPG新旧共用給水システムを切り替える部分の写真です。 (切替前)
 

10階建てマンションにて、立管の位置を変えずに更新する方法については別の機会に説明します。
 


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